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常連客との適度な接し方

サービスのし過ぎは良くない!


 今回のテーマは喫茶店やカフェを運営していく中での注意点についてのお話です。

 

開業した時は少しでもお客さんを増やしたい・・これは誰しもが望むことです。

 

 少しでもお客さんに気に入られたい。

 

開業した以上は皆そう考えます。

 

そしてサービス過剰になる傾向があります。

 

中には頑固一徹の不愛想なオヤジという店がもてはやされた時もありましたが、それはその店の味がどこにも負けないという確固たる自信と自負があるからにほかなりません。

 

一般のお店がそこまでの境地に達するには途方もない時間と努力が必要です。

 

 

開業したての頃は何とか気に入られたいという思いから、愛想よくサービスが過剰になるのです。

 

私の場合の失敗例をここにあげておきます。

 

私のお店は「不動産カフェ」というその当時でも珍しい、不動産屋でありながら店の作りは喫茶店そのもので、普通の喫茶店のようにモーニングサービスもありパン類のみですがサンドイッチやトーストなどのメニューもそれなりに充実していました。

 

コーヒーを飲みに入ってきたお客さんが宅建業の看板を見て、そこから不動産の仕事につなげるというのが当初の狙いでした。

 

実際、喫茶店として入店されたお客さんが、偶々収益不動産の購入を考えてた人で、そこからのご縁で1棟収益ビルを立て続けに2棟購入していただいたり、いつも来るおばあちゃんの孫の住居を世話したり、別の人には駐車場を紹介したり。

 

不動産業の収入に比べると喫茶店やカフェの収入は微々たるもんです。

 

1日の売り上げも喫茶店のほうは1万円~2万円程度

不動産の場合は1件1棟ビルや1棟マンションの仲介をするだけで数百万円、駐車場1件世話してもお客さんからの仲介手数料と地主からの広告料を合わすと5~6万円にはなります。

 

どうしても不動産の仕事がメインになってしまいました。

 

喫茶店のほうでは経費さえ出れば良いという考えで、あまり儲けのほうは考えていませんでした。

 

当時コーヒー1杯が350円でした。

モーニングサービスはそこに約3㎝の厚切りトースト・ミニサラダ・熱々のゆで卵付きで380円でした。

 

コーヒーチケットは11枚つづりで3,500円(1杯あたりが318円)でしたが、あるとき常連客の一人からコーヒーチケット1枚使うときにモーニングサービスの不足分の30円を支払うのはどうかとお願いされました。

 

喫茶店の方はあまり真剣に売り上げを考えていなかったのであっさりとOKしました。

 

それから何人かの常連客が毎日現金30円だけ持ってモーニングサービスを食べに来るようになったんです。

 

もともとサービスというくらいですから安くしてるのに、その上にサービスを付けてしまったのです。

 

1杯あたりがもともと318円に30円足しても348円です。本来のコーヒー1杯分より安くなってしまったのです。

 

厚焼きトーストとミニサラダとゆで卵全部で30円です、大出血サービスです。

卵もMサイズではなくLサイズの大きな卵を出してました。

 

どうせ不動産で儲けるから喫茶店の方はオマケみたいなものという間違った考え方で商売にはなってませんでした。

 

もともとはコーヒーか紅茶のみに付けたサービスでしたが、そのうちドリンクは何でもOKになり、トーストもバターかジャムだったのがジャバタ(所謂バターを塗った上にジャムを重ね塗りしたもの)・・コレがまた美味しいんですけどね(笑)

 

常連客との会話も弾み1時間以上いるお客さんもざらでした。気に入ったくれてるからこそなので嬉しいことなんですが、回転率はめっちゃ悪いです。

 

本業が忙しくなり喫茶店は人に譲って、事務所を移転して不動産だけにしましたが、常連客との付き合い方も適度な距離感が大切だと思った次第です。

 

 

 

 

今回はこの辺で・・ではまた!

 

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